月夜の太陽
リリアさんが調理場から出てくると、エレナがお祭りの話をしてくれた。



「お祭りに行ったことないのかい!?」

「はい」

「だったら少し回っておいで。お店もどうせ今日は暇だからね」

「ルナがいない間は私が代わりにお手伝いするから大丈夫!!」



私はお言葉に甘えて少しだけお祭りに出かけることにした。


いろんな出店が並んでいるから、何か買っておいでといってリリアさんはお小遣いまでくれた。


悪いと思い断ったが、「私にとってルナは娘同然だから遠慮しなくていい」と言ってくれた。



「ソル!!ソルもルナと一緒にお祭りに行っておいで」

「1人で大丈夫です!!これ以上ご迷惑はかけられません!!」

「さすがに1人じゃ危ないからね。ソルはボディーガードだよ」



ソルは作業していた手を止め、エプロンを外した。


『行くぞ』と言うと先にスタスタと入り口へ歩いていってしまった。


もうッッ!!





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