月夜の太陽
私たちは地面に座り、花を眺めた。


月は出ているけど、満月ではないからか花たちは少し儚く寂しく見える。



『ほら』

「何これ」

『やるよ』



ソルに差し出された紙袋を受け取り、中を見ると思いもよらなかったものが入っていた。



「これ…なんで……」

『お前探すためにいろんな人に聞きまわってたら、お前を見たっていう人見つけたんだ。その人がピンクか赤で真剣に悩んでたからよく覚えてるって言ってた』

「わざわざ買ってくれたの?」

『いらなかったか?』



私は首を大きく横にふると、ソルは微笑んだ。



「ありがとう。大切にするね」



ネックレスを首につけようとしたら、ソルが立ち上がりネックレスを付けてくれた。






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