青春の蒼いカケラ
脅威手術編
 K病院へ着いた途端手術が始まった。
 ノリちゃんは、杖を使いながら、救急車に同席した。僕の同意書とノリちゃんの同意書でサインした。
「なおちゃん、だいじょうぶ・・・・」
 遠い声が聞こえてきた。
 ノリちゃんは足が悪いので、ヘルパーを頼む事にした。
  ヘルパーは、僕が退院するまで、毎日二時間来てた。ホンマさんと言った。ホンマさんは、真面目だった。フローリングまで、雑巾で、ふいてくれた。
「ノリコさん、後は風呂掃除して、終わりにして、よろしいでしょうか?」
「良いですょ」
 時間が余れば、おしゃべりもした。
  そんな、日々だった。


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