A&K
カラオケでサプライズがあった

「真子。目閉じて?」

「うん」

そしたらいきなり手を握られて
指輪みたいなのをしていた。

「目あけて」

小指をみたら指輪が光っていた

「これ付き合った次の日に買いに行ったんだ
店員さんと何時間も悩んでペアリングをみつけたんだ」

「ありがと」

「指輪みてるとさ初めてあったとき思い出すな」

23日のことだった。

「懐かしいね」

「これ文字がほってあるんだよ?」
「ほんと!?どこに?」

「ここにA&Kってかいてるだろ?」
小さくそこに書いてた
うれしくて泣きそうだった

お父さんが迎えに来たから帰った
次の日も会う約束をして

この夜も毎日のように電話した

そして朝いちものようにモーニングコール

私は急いで準備して
倉敷駅まで送ってもらい
岡山駅までいった

少し遅刻して
また怒られちゃった

ホテルでずっとぎゅっとしてた

このまま時間が止まればいいのに・・・

ずっと一緒にいたかった。
ずっと側で笑っていたかった。

5時がきて2人は外に出て駅に向かった
妙に引っ付きたくて
繋いでるほうの手にしがみついた

地下の改札口の前に着いた
すごく寂しくて泣きそうだった私を
みんなの前で強く抱き締めた

倉敷駅から家までずっと幸喜のことでいっぱいだった。

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