Strawberry Junior
「何飛び上がってんすか?」

威智悟くんが嬉しそうに聞いてきた。

「べ、別に~。いきなり声かけたからビックリしただけ」
「別にいきなりじゃないっすけどね。それより美寛先輩、俺も食べたいんすけど?」

威智悟くんは私が食べてるサラダを指差した。

「食べてもいーよ?」
「違いますよ。俺にもあ~ん♪ってして下さいよ☆」

ギョエーーーーッ!!?
この子、自分が問題発言してるの解ってんだろうか…。

「でもっ…」
「打ち上げの日、俺の口元拭いてくれたじゃないっすか」
「あ、あれは…」
「あんな感じでいいんすよ?」
「だって…」

恥ずかしいよ…。

「ほら♪」

しょうがない…。

「はい…」

私は威智悟くんの口の前までサラダを運んだ。

「違いますよ~」
「え!?何が…?」
「ちゃんと、あ~んって言って下さい♪」
「え…」

威智悟くんは今か今かと待っている…。

「あ、ぁ~ん…」

パクッ☆

「うまいっす。どっちもの意味(上手い,旨い)で♪」
「はは…」

最早作り笑いになってきた…。

「先輩、俺もやってあげます♪」
「え゙っ!!…いいよ~/////」

何企んでんのっ!?
さっきからドキドキさせられっぱなし…。

「あ~ん♪」

威智悟くんはその気満々…。
うぅ…。

「……あ~ん…」
「旨いっすか?」
「うん。美味しい…」
「やった♪俺の、『秘かに間接キス』作戦成功っすね☆」
「何それ…」
「そのまんまっす。打ち上げでは俺だけ間接キスだったんで、先輩にもやって貰いたくて…」

へへっと笑う。
絶対この子、私のことからかってるよ…。



「午後からはカップルごとに遊ぼうぜっ」

皆がお昼を食べ終わった頃、山田くんが言った。

私と威智悟くんは余り者じゃん…。嬉しいけど…、なんかやだなぁ…。なんか調子狂うっていうか…。

「じゃね」

私がうじうじしているうちに棗カップルは行ってしまった…。

「ちょっ…」

「じゃあ行ってきま~す♪」

優那ちゃん達まで…。

「まっ…」

「先輩、今から何しますか?」

ニコニコしてる威智悟くん。
やっぱり、なんだかんだ言って大好きだなぁ…。
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