シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
俺を見ている中の、四人組の女性グループの辺りから強い視線を感じ、そちらを見ると、彼女達と、ふと目が合う。

「「「きゃー」」」

彼女達は嬉しそうにお互いを見ながら騒ぎ立てた。

……あ…。

そのグループのもう少し後ろ…。

彼女達の顔と顔の隙間から見える、大きな瞳。

…瑠奈。

そこに動きを止めて立っているのは、一週間前に切なく突き動かされるままに求め合った、愛しい彼女だった。

瑠奈は大きな瞳をさらに大きくして、時間が止まった様に静止して俺を見ている。

その時、彼女の手から書類の束がドサリと滑り落ちた。



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