シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「関係なくないよ、巻き込んじゃったし。
いいよ、なんでも聞いて。
それに…」

専務がお茶を淹れる手を一端止めて私を見た。

「知りたい、って顔に書いてある」

そう言ってふわ、と笑う。

ドッキー…ン。

うわ、間近で見ちゃった…。

私は情けない事に、感動して涙がまたもや溢れてきていた。

どうして、そんなに綺麗にキラキラ笑えるんだろう…。

私の心と、笠島専務の笑顔が、共に揺らめいてキラキラ…した瞬間だった。

その時、思った。

きっと、私は彼をこれからも好きだろう…、諦めるなんて、きっと、決して出来はしないのだ、と。



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