シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「………」

勤務に戻ってからも、先ほどの彼女の泣き声が頭に響いて離れない。

だけど、誰だろう?

俺はパソコンの、社外秘の重役ページの社員名簿を開いて顔写真と、記憶の中の彼女の顔とを照らし合わせて探した。

数百人のデータの中から、意外と早く彼女は見つかった。

「人事部 給与・控除精算課 主任
芹沢瑠奈 二十二才」

芹沢…、瑠奈。

俺の事が…、好きなのだろうか。

興味を持った。


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