シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
それから色々、彼女を調べ始めた俺は、ある事実を知り、愕然とした。

…婚約者?何?

営業部 田村純平?

何で、…俺を好きなんじゃなかったのか?

え?何で俺がイライラしてるんだよ。

おかしい…。

…その時、専務室のドアがノックされた。

「はい」

誰だ?アポも無しに。

父さん?

そう思っているとカチャ、とドアが開き、美里が不機嫌そうな顔で立っていた。

「圭吾さん、ロビーでずっと待ってるのよ。
早くしていただかないと…」

「ああ、すまない」

俺は軽く詫びてスーツの上着を取ろうと後ろを向いた時に小さく舌を出した。


< 46 / 122 >

この作品をシェア

pagetop