シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「…どうしたの。やっぱり、止めようか…」

そうだよな、俺、無責任だよな。

彼女を今すぐ俺のものにしても、事実は変わらない。

俺達は、これから先、結ばれる事なんて、ないのだから…。

「ちっ、違うんです。
あの…」

俺が彼女の目を見ると、彼女はスッと視線を横に逸らした。

そして、そのまま俺と目を合わせないまま、小さな声で言った。

「私、…初めてなんです。だから…、分からなくて…」

「え…」

< 54 / 122 >

この作品をシェア

pagetop