シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
パラパラと零れ落ちる私の涙は、彼女の指輪よりも輝いているかしら。

私達、本当にこうして隠れて会っていてもいいのかしら。

私の気持ちは誰にも負けない自信があるのに…。

何故、好きでいては駄目なのだろう。

私は彼女の手元を見詰めながら、動けなくなっていた。


「もう、いいだろ美里」

私と美里さんのいる真後ろの大きな太い柱の裏側から圭吾が突然出て来てそう言った。

彼は不機嫌そうに美里さんを睨んでいる。

「…圭吾…」







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