シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「圭吾?」

彼女の顔を近くでジッと見詰める。

白い肌に大きな瞳。

何でこんなに会う度に惹かれていくのだろう。

瑠奈の全身から、俺を好きだと言う気持ちが伝わってくる。その感覚が切なく俺の心を刺してくる。

「瑠奈。…好きだよ」

俺がふと囁くと、ふわりと笑顔が現れる。

…可愛い。

俺はそっと唇を彼女に近付けると、その小さな唇を柔らかく包んだ。

……カタンッ!

その時、ドアの付近から物音がして二人で咄嗟にそちらを見た。


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