シンデレラになりたくて~エリート専務と秘密の恋~
「突然申し訳ありません。
笠島専務、ちょっと一緒に来ていただけますか」

彼は俺の顔を見るなりそう言うと、いきなり俺の手を掴んで走り出した。

「ちょ、田村くん、どうしたんだ」

訳が分からないまま、彼に引っ張られて共に走る。

「………」

彼は黙ったまま、ずんずん早足で歩いて行き、タクシーに俺を押し込んだ。

「??」

何なんだ?何処へ…。

しばらくしてから着いた所は会社だった。

「七階に行きます」

一言だけ告げてエレベーターに乗り込む。
俺も言われるままに彼に付いて行った。


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