君が好き。

時間を確かめるために
テーブルの上にあるケータイに手をのばす。



 チャリン…‥


そのとき、ケータイより先に
指先に何か冷たい物があたった。


「何だ?」


思い切って体を起こすと
俺の目にとびこんできたのは
置き手紙と鍵。



―――――――――――

流成くんへ


たくさん迷惑かけちゃって
本当にごめんね。

流成くんを苦しめるのは
絶対に嫌だから…‥

別れます。

ごめんね、さようなら。




―――――――――――
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