うそ!!先生=旦那!?

どうする私

灰の様に真っ白になる私の
横で、後藤先生が真っ青に
なっている。


「お祖父様…この…赤槻が
私の…妻に?」


そっそんなこの世の終わり
みたいな顔しなくても。

傷つくじゃん。


無理です!って言えばいい
んだから。


「わかり…ました」



ええぇ!?
いいの?


「よし!そうと決まれば

赤槻の両親に連絡だ、それ
から式場の予約」


ご機嫌な校長が校長室から
出ていった。


「なんでオッケーしたんで
すか!?生徒と…私と結婚で
いいんですか!?」


後藤先生に噛みつく。


「仕方ないんだ。あの人の
言うことには誰も逆らえな
い。」


そんな…

「私は…私の気持ちは!?

うちの父さんと母さんが

良いって言うわけないし」

「赤槻…お前も諦めろ。

お前の親も金とか権力とか
でねじ伏せられる」


そんなのアリ!?


途方に暮れて…どうしたら
いいかわからなくて

私はただジッと後藤先生を
見ていた。


後藤先生は申し訳なさそう
に顔を背けた。
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