(長編)初めての恋~永遠に~
中学の卒業まで、麗は何度か先生に透の連絡先を聞こうか考えた。


でも、聞いても中学生の自分には遠すぎる距離であり、声を聞いたら絶対に会いたくなってしまう。


お互いに忘れることが、自分達に良いことなんだ…


そう言い聞かせて、聞かないで終わってしまった。


歩美にだけには、透の手紙のことなどは話した。


歩美も辛い選択だと思うけど、透君が考えて出した答えなら、しょうがないのかな…


とはっきりとしたことは言わずにいてくれる。


「新しい恋しよう!!」


そう言って麗を励ましてくれていた。
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