(長編)初めての恋~永遠に~
麗は、ポーンと背中を押すように言ってあげた。


「龍也君、今気持ち決めないと、大切なもの失っちゃうよ。絶対失ったらダメだよ」


「そうなのかな~そうだよね。きっと自分の中で存在はデカイんだと思う」


「じゃあ、きちんとこたえてあげなきゃ。その気持ちに…私も応援してるからね」


麗は本当に心から龍也が幸せになってくれることを願った。


透に似てるけど、やっぱり透ではない龍也。


可愛くて、一緒にいると癒されるけど、こんな気持ちで人を好きになれなかった麗。


でも、少しでも傍にいてくれて嬉しかった。


だから幸せになってほしい…


その時麗はハッとした。
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