(長編)初めての恋~永遠に~
一晩中泣きはらしても、涙は止まることなく…


母親も心配して、見にきたり、声をかけたりしてきてはいたが、聞き取ることさえできなかった。


透の会社の同僚が迎えにきた。


母親が麗の持ち物を用意してくれていた。


黒い喪服も…


女性が荷物を持ち、麗を支えるように車にのせてくれた。


何も話さずに、何も見えずに…


空港までむかって…


透が約束してくれた…


今度は一緒に連れて行くと…


それなのに…何故私はこんな悲しい姿でここにいるの?
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