(長編)初めての恋~永遠に~
麗は、女性の同僚が付き添う形でホテルに宿泊した。


食べることも、眠ることもしない麗を気づかいながら…


通夜の席に出てみた透の遺影


大好きだった透の笑顔…


忘れられない透が笑っていた。


葬儀の席でも、最後まで透に触れることはしなかった…


怖くて、不安で、ただ寂しくて


夢であってほしいと…


その時もまだ麗は思っていた。


透は白い煙になって、空に上って行く…


どんどん麗のいない空高く…



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