ちぐはぐ遠距離恋愛



「もう平気なの?」

「あ、うん…。心配かけてごめんなさい」

「謝らなくていいよ。真白ちゃんが泣いた理由、分かるから」

「えっ…」



将ちゃんはクスリと笑った。



「諒太のせいだよね」

「な゙……?!」



あたしは思わず立ち上がる。

将ちゃんにも、諒太が好きだとは教えていないはずなのに。


「幼なじみをナメちゃだめだよ」


将ちゃんの不敵な笑みにあたしは苦笑い。


「真白ちゃん、小さい頃からわかりやすいもんなぁ」


あたしって、(隠し事下手くそなのか?)



「将ちゃん、それいつから気づいてた?」

「俺が小学…五年くらいかな」

「五年?!」


あたしがまだ誰にも言ってなかった時!

将ちゃんって…、やっぱりどっか怖いかも…。


「真白ちゃんがヤキモキ妬くとき可愛いんだよな」

「や…?!」


ヤキモキ?!

記憶にはない存在。

あたしは小学生の時からそんなことを思っていたのか!


「その顔は、ガッカリしてるね」

「あたし、誰にもバレてないって思ってた」


椅子じゃなくて、ベッドに音を立てながら勢いよく座る。


「まぁ諒太も諒太で鈍感だよなぁ」

「あ、あいつには…っ」

「言ってないし、気づいてもないよ」


あたしが言い終わる前に将ちゃんが言ってくれた。

その一言に冷や汗が引いていく。


「良かった…」

「だけどあいつは真白ちゃんの悔しそうな顔見るのが好きらしいね」


“好き"って単語に心臓が飛び上がる。


「何それ…」

「真白ちゃんの意地悪された後の反応が見たいんだよ」



将ちゃんが凌の部屋のある壁を見た。



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