ちぐはぐ遠距離恋愛
次の日。
「じゃ、行ってきまーす」
凌が元気に家を出て行った。
今日も本三公園の祭りはやっていて、凌は友達と周りに行った。
数分前―――
《どうする?あたしと由香子は行くけど。真白は無理しなくていいよ?》
「ごめん彩夏。あたし行かないね…」
《そっか。了解!何かあったらすぐに連絡してよ?》
「うん…。
彩夏……」
《ん?》
「ホントにありがとう…」
彩夏は少し黙った後、クスクス笑い出した。
《何いきなり!真白らしくないよ?》
「えっ《それでも、嬉しいよ》
彩夏の笑顔が目に浮かんだ。
《凌くん、居無いんでしょ?行けたら行くから》
「うん」
《かき氷でも買ってくね!》
彩夏の弾んだ声にあたしもしっかり頷いた。
今日もお母さんは帰ってこないらしいから、あたしは一人炒飯を作り食べる。
楽だなぁ…って思った。
誰に気を使うこともなく、ノンビリと過ごせるもん。
家事は一通りできるし、あたし的に全然平気。
幽霊とか信じてないわけじゃないけど怖くない…むしろ見てみたいくらいだ。
大学生くらいになったら一人暮らししよう。
いや、もう高校生からでもいいや!
バイトできるし。
お金だけは送ってもらおう……。
なーんて、馬鹿な考えをしていた時だった。
〜♪〜♪
携帯が机の上で光りながら震えた。
発信者は、『葵先輩』
あたしは迷うことなく携帯を開き、
耳に当てた。
それなのに――――