俺が気ずくまで
ふたたび始まるケンカ。
ぼろぼろで血まみれの俺。
そんな時校内から3年生の知念拓深【チネン タクミ】
が出てきた。

こいつも十分不良だがケンカするような
不良ではない。
むしろやさしいくらいだ。
先生たちが止める。

「言っちゃだめよっ怪我するわ!」
「そうだ行くな!戻って来い!」

先生たちは必死に止めるが
聞く耳も持たない。

そして俺が叫んだ。

「何しに来た?弱虫は引っ込んでろ!」
「何しにって?小野寺が死にそうだったから
来てやった」

やっと口を開いたと思ったら
またテキトーなことを話し出す。

「いいから帰れ!
お前の怪我するところは見たくない」

俺がそう言った。

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