もう一人の花嫁……


大好きなプリン。食べたいメーカーの物がないと、何軒もコンビニをはしごしたよね。


だから私、史郎の家の近所のコンビニでプリンをわざと一つ奥の方に隠してあげてたのよ。


知らなかったでしょ?


いつも貴方は必ずそれを買ってきてたよね。


そんな貴方を見て、私は満足だった。


毎日のおやすみの電話、貴方は必ず出てくれた。けど、いつもちょっとだけイライラしてた。




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