ウサギとハゲ、もとい社長
苦痛だ。
今までこのオカマ社長の秘書をやってきて、ここまで苦痛と思ったことはない。
「うさぎちゃ〜ん、お茶…
「自分でどうぞ」
「!!!」
「ってゆうかもう帰っていいですか。
もう仕事もないですし。
では」
「ちょっ、うさぎちゃん!!」
一刻も早く、この部屋から逃げ出したい。
ヒールを響かせて直ぐにドアに向かう。
取っ手に手をかけ、
あぁ…やっとこの場から逃げだせ……
ることが出来なかった。
理由?
そんなの決まってる。
「待って、って言ってるじゃない」
社長が私の腕を掴んでいるのだから。