無口でクールな転校生。
転校生と転校生
「卓斗〜!!お前、彼女いる!?」



いきなりクラスメートにそう言われ、俺はドキッとする。



一応夏希がいるが…。


それはみんなが知ってるはずだろ??



なのに今更知らないとかねーよな??



俺は怪しい質問を尋ねてきたクラスメートを、睨むようにして見つめた。



「あ、そーいやいたよなぁ。夏希ちゃんが!!」




そいつは思い出したようにそう言って、他のところへ行ってしまった。


な、なんなんだアイツ…。


ていうかそれよりも、もし俺が彼女いなかったら、何を言おうとしてたんだろ。


なぜかそっちのほうが気になった。


< 71 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop