若恋【完】




「指自体は潰れてないから大丈夫だ。元通りにしてやる。俺を誰だと思ってんだ。俺はこの街のブラックジャックだぜ。任せとけ」


ドンと胸を叩いて笑った。

あの人がわたしの涙を指で払った。


「成田は優秀な医者だ。任せておけば大丈夫だ」


わたしの頭を引き寄せて慰める。


「俺が保証する。成田の腕は確かだ」

「ぐすっ、…はい」

「よし、いい子だ」



< 21 / 417 >

この作品をシェア

pagetop