ささめき
九年間も一人の女の子の側にいつもいたら今でもその子が着ていた服を思い出すことがある。小学一年生から中学三年生までだからはっきり付き合うという感じではなく自然と一緒にいた。彼女は彼女だけが使う呼び名で私を呼んでくれた。私は勉強を教えたり給食の嫌いな物を食べたり遠足で荷物を持ってあげたりよくしていた。彼女は少し体が弱かった。ただとても綺麗な子で私は彼女のあどけない笑顔を見るのが好きだった。
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