危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
「そう言えばおまえ、話があるとか言ってたよな?」


「うん……、でも、いい。今度で」


「まさか、他に好きな男が出来た、とかじゃないよな?」


「な、何言ってんのよ!? そんなわけないでしょ?」


「そっか、よかった。おまえ、眼鏡やめてますます綺麗になっちゃうから、俺、気が気じゃねえよ」


私は、つい最近レーシックの手術を受け、長年使っていた眼鏡とお別れをした。


それをしたのには、眼鏡では視力を矯正しきれないから、という理由もあったけど、もっと大きな動機があった。


それは、涼に少しでも綺麗に見られたいから。そして、ますます素敵になって行く涼に、相応しい女になれたらいいな、と思って……


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