危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
冴子は2つ下の妹で中3。高校受験まで1年を切ったというのに、本人は全く気にしていないようだ。
父は着替えもせずに母の隣に座った。余程大事な話なのだろうか……
私が緊張気味に父の前に座ると、ただならぬ様子に気づいた母が口を開いた。
「どうしたの?」
「うん。今日、部長の来生(きすぎ)さんと飲んだんだけどね……」
父は隣の母を向いて話を始めた。
「来生さんには中3の息子さんがいるそうなんだ」
「あら、冴子と一緒ね?」
すぐに母が相づちを打った。
「ああ、そうなんだ。その息子さんがね、学校の成績がイマイチらしいんだよ」
今度も“あら、冴子と一緒ね?”と言うかと思ったが、その代わりに母は冴子をチラッと見た。冴子は素知らぬ顔をしたけど。
父は着替えもせずに母の隣に座った。余程大事な話なのだろうか……
私が緊張気味に父の前に座ると、ただならぬ様子に気づいた母が口を開いた。
「どうしたの?」
「うん。今日、部長の来生(きすぎ)さんと飲んだんだけどね……」
父は隣の母を向いて話を始めた。
「来生さんには中3の息子さんがいるそうなんだ」
「あら、冴子と一緒ね?」
すぐに母が相づちを打った。
「ああ、そうなんだ。その息子さんがね、学校の成績がイマイチらしいんだよ」
今度も“あら、冴子と一緒ね?”と言うかと思ったが、その代わりに母は冴子をチラッと見た。冴子は素知らぬ顔をしたけど。