危ない家庭教師〜美男兄弟の誘惑〜
「綾ちゃん。なんかそれ、色っぽいよ……って、あれ?」


そう言って純ちゃんは、目を凝らして私の口元をジーッと見た。


「綾ちゃん、リップ何か塗ってる?」


「ううん、何も……」


「だよね? とすると、腫れてる?」


「あっ」


私は慌てて手の平で唇を隠した。


「綾ちゃん、もしかして、したの?」


「な、何を?」


「えっとね、男の子と……キス」


「………!」


ば、ばれちゃった?

私は何て言っていいか分からずにいたけど、顔がカーッと熱くなったので、それが答えになっちゃったと思う。


「えーっ、やっぱりそうなの!? 誰と? 誰とキスしたの?」


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