ice rain ~冷めた恋~
とりあえず愛美と学は
まだ付き合ってない事が分かって
若干安心した
気持ちが離れた後も
束縛したくなる俺って嫌な男だ
「透さん、そろそろ帰りましょ」
「は?もう?」
俺が嫌そうに答えるとナオは小さい声で
「空気を読んで」
「‥‥‥‥あぁ」
ナオにも分かるんだな
学が愛美を好きだって
正直、この場から離れたくなかった
学と愛美を二人きりにしたくねぇ‥‥
二人とも酔ってるし
このまま学の家に行くとかなったら
嫌だ‥‥
「早く」
「はいはい‥‥」
俺に二人を邪魔する資格ないよな
愛美を不幸せにしたのは俺だから