ice rain ~冷めた恋~



代行を呼んで店を出ると

急に寂しくなった



あぁ‥そうか


俺今まで酒を飲んで帰ると
愛美を家に呼んでたっけ‥‥


酔うと感情が正直になるんだな



「‥‥ナオ、もう帰る?」

「どうして?」

「俺の事、知りたいんだろ?」



最低な事をしてるのは分かってる



車が向かった先は、俺の家



「何だか罪悪感‥‥」


ナオが呟いた


「枕営業?」

「バカ‥」


俺が少し笑うと、ナオもつられて笑った


「‥‥‥愛美ちゃん」



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