ice rain ~冷めた恋~



「多分愛美ちゃん、透さんの事が好きよ?」

「‥‥」





「気付いてたんだ‥」

「お前もな」



俺は、吸っていたタバコを消して
ベッドに向かって歩くと

ナオはソファーに座ったまま俺を見上げた



「何もしない、一緒に寝てあげるだけ」

「‥‥」

「寂しいだけなんでしょ?」



ナオはスゲーな

俺の考えてる事が手にとるように分かるんだ


愛美には無かったもの



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