Addict -中毒-
嘘つきな男




―――歳?

―――歳は25。んでもっていて座。





―――血液型?何でそんなこと聞くの?

―――銭形(ゼニガタ)ぁ♪なんつって♪Bだよ。





―――仕事?うーん…広い意味で営業かなぁ?

―――出身地は、日本のどこかぁ。





―――え?目??


―――カラコンじゃねぇよ。虹彩異色症ってゆう遺伝子の病気なの。


―――そ、ばあちゃんがアメリカ人なんだ♪




―――アヤコって誰かって?


―――野暮なこと聞くなよ。あれは親父の秘書。


―――親父は大会社の会長さまってわけ。




―――彼女?う~ん…

―――彼女は居ないかなぁ。





―――あ。その顔は、俺の話全部が嘘だと思ってるだろ~




―――ま、信じる信じないは本人の自由だけど?





なんて軽々しく言う辺り



彼は嘘ばかり。






どれもこれも嘘に思えるけれど、





本当は信じたいのかもしれない。





疑うよりも、信じることの方が





案外






難しいのかもね。






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