記憶の中で… 2


リビングにはおじさんがいて、久々に会えてとても喜んでくれた。

そこへお茶を持ったおばさんと、お茶菓子を持ったシオリちゃんが来てソファーに座ると、二階でゴトゴトと物音がしたようだった。

「おばさん、ユウキは二階にいるの?」

「あ…うん。ちょっとね。もう下りて来ると思うんだけど。」

「ユウ兄はいつも学校で会うユキちゃんと、家で会うのが恥ずかしいんだよ、きっと。ワンピースのユキちゃんを見たら可愛くて鼻血出すんじゃない?。私、見てくる。」

「あ…ちょっと。」

制止を聞かず、私の顔を見てニヤリとすると二階へ上がって行った。

ユウキは毎日会ってるから、別に今会わなくてもいいけど…。

結局、保健室で手当てをした日から毎日顔出すんだもん。

それにしても、皆落ち着かないのは何でだろう…。そわそわしてる…?




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