記憶の中で… 2
「開けてみて。」
中には紙が一枚入っていた。それを広げてみると…。
「これ…。」
「そ。ユキからのブレゼントは、そこにサインと印鑑もらえたらいいから。」
それはナツキのサインと印鑑が押してある、婚姻届だった。
「結婚しよう。ユキ。」
「…はい。」
「ナツキ、大人っぽくなったね。」
「そうか?俺にはユキの方が大人なように思える。」
「どこが?」
「こういうとこ。」
そう言ってナツキは私に深いキスをして、体に触れて愛撫した。
「…ん…あ…ナツキ…。」
ナツキにしがみつき、甘い声が漏れた。
「ほら、色っぽい声出すじゃん。」
「もう…ばか。」
ナツキの深いキスに、優しく触れる指先に、逞しい体に酔いしれた。