記憶の中で… 2
貪欲
ユキを手に入れた俺は、嬉しくてずっとユキを抱いたままだった。
いつの間にか寝入ってしまって、気がつくともう夕方だった。
「ユキ。おじさんたち何時頃帰る?」
「さあ…。もうそろそろ帰るんじゃないかな。」
「飯ぐらい炊いとくか。」
「うん。カレー作るよ。」
二人で下へ降りてカレーを作った。
ユキと二人でふざけあったりしながら、時が過ぎていく。
こんなに幸せでいいんだろうか…。
早く大人になって結婚したい。
家の電話が鳴った。
「ナツキ、ちょっと出てよ。」
「はい、桂木です。」
『あー、ナツ君。どう?何も変わった事はない?』
「大丈夫ですよ。今、ユキとカレー作ってるんです。」