記憶の中で… 2
部屋を出てリビングに行くと、キッチンで母さんとユキが朝食の準備をしていた。
「おはよ。」
「おはよう、ナツキ。」
「お前、何時に起きたの?夕べよく寝てたな。」
「んー、6時くらいかな。今朝は体調もバッチリ!」
「そりゃ、あれだけ寝ればな。12時間は寝てるよな。」
「へへ…14時間…。」
「…赤ん坊並みだ。」
朝食を済ませ、荷物の整理をして買い物に出掛けた。父さんと母さんにはアイグナーという、滅茶苦茶丈夫な財布。ユウキには同じメーカーのペンケース。シオリにはぬいぐるみ。これも有名なメーカーで手作りが多いから、ほとんど一点物だ。
ユキも両親に財布と、ユイちゃんにぬいぐるみを買った。