奴等のシツジ。
働き先は、
きっかけはアタシのお母さんだった。

「妃兎蒔、お母さん1年くらい韓国行ってくるから」


「ぶっっ!!!!」

「も、汚い。」

いやいやいや、あんたのせいだから!!」

大量に撒き散らしたジュースを拭きながらアタシはお母さんに突っ込む。

ていうか、どうして韓国なんか。





「だってね、お父さんが旅行にでも行かないか、なんて誘ってくれたから、ね?」

「・・・お父さんもいないわけ?」

「大丈夫だって!!
きちんとお世話になる家有るから!!」

そういう問題じゃなくて。
いや、そういう問題かもしれない。

「うん~…」

「ま、条件付きだけど」
「え?」
「いや、なんでもな~い♪」
そんな戯言を云いながら、遂に今日韓国へと旅立ってしまった。

「お世話になる家ってどこだろう…」
そんなことをぶつぶつ呟きながら、学校から帰った。

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