純粋に愛してる


あたしの思考回路が一時停止した。



「は?じゃねぇよ、誘ってんだけど」



いや…待って

真緒は前にいるよ?


なにか間違ってない?



「あ…たし?」



言葉が詰まりながらも聞き返せた。



「お前しかいねぇじゃん」



あたししかいない?


急なことでまだ頭が追いつかない。



あたしがいつまでも黙っていると、顔の前に手の平をヒラヒラさせてきた。



「別に嫌ならいいっすよ?」


憎たらしい……



「あんたがいるのなんて嫌」



―――!!??


なっなに言ってるのあたし!





考えるより先に口が動いて自爆した。






< 76 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop