年下彼氏くん


ほら、悠が固まっちゃった…。


お兄ちゃんは究極のシスコンだから…。


静まり返った空間に、次々と運ばれてくる高級料理達…。


「柚乃はやらねぇよ?」

「お父さん!」

「ちっ…クソが…おいテツ、お前はどう思う?」

「柚乃はやらねぇ」

「拓也も哲也もやめなさい!!!」


もう…なにこれ〜…。


お母さんが入ったからなんとか収まった…?


「何?美嘉は賛成なわけ?」

「人前ではお母さんだってば…。賛成も何も柚乃が初めて紹介してくれた彼氏よ?反対するところなんかないでしょ…」


お母さん…。


「俺は認めねぇ…」

「じゃあ…あたしはいつになったら認めてもらえるの?」

「は…?」

「あたしだってもう23だよ?!彼氏くらい出来る!あたしはいつまでお父さんとお兄ちゃんの物なの?」

「おい…」

「お父さんもお兄ちゃんもだいっきらい!!」

「柚さん!?」


バンって机を叩いて店を飛び出した。


やっちゃったぁ〜…。


悠置いてきちゃった…。


もう知らない!!







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