年下彼氏くん
開いた口がふさがらないってこういうことを言うんだ…。
「ちなみに父親です。こう見えてBarrys sowの社長ね」
「Barrys sowってあのベリー?!」
「知ってくれてんだ〜!嬉しいな♪」
知ってるもなにも!
知らない人なんていないでしょう?!
なんていうか…世界が違う…。
「悪いんだけど。俺は何て言われようとロサンゼルスに行く気はねぇ。」
いきなりどうしたの?!
悠のひとことで顔色が変わった両親。
「それは出来ないわ。あなたじゃなかったら誰が啓斗の跡を継ぐの?」
「別に急ぐ必要ねぇだろ?親父だってまだやれる」
「今から勉強しないとダメだから言ってるの」
すごい空気…。
でも会話を聞いて分かった。
お母さんは卒業したらすぐ悠をロサンゼルスに連れていく気だ…。
悠は一人っ子だもん。
当たり前のこと……なのかぁ…。