* 角砂糖 と 恋 *



「‥まだー?」

「もうすぐっ」


電車を降りバスに乗るが
なかなか遊園地に着かない。

昨夜洋服選びで夜更かしの私は
気がついたら寝てしまっていた。


‥‥


「唯、着いたよ」

「ん〜〜うなぎ〜〜〜」

「なんだよ鰻って(笑)」


うなぎの夢を見ていた私。
ハッと我に帰り、必死で話を変える。


「つ、着いた?着いた?」

「ここ☆」

「‥‥‥‥‥‥ここ、は」


その遊園地は
私の地元のすぐ近くの遊園地。

彰吾とも来たことがある。


「俺の想い出の遊園地♪
 久しぶりに来たくなって。
 連れ回してごめんな。」

「う、ううんっ」


なんかもう、確信した。

彰吾はあの彰吾なんだって。

けど、口には出せなかった。


「私もね、ここ、想い出の遊園地!」

「唯も?一緒じゃんっ」


彰吾はあの笑顔になって

2人分のチケットを買って
遊園地に入った。


きっと、彰吾も
私が確信した事、気づいただろう。

けど、彰吾も何も言わずに
一緒に遊園地を楽しんだ。



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