Real [短編]
第一章

偽者

「はぁ・・」


毎日のように行く屋上で

ため息をついているのは、俺。




変わらない日常にうんざりしている訳でも、


毎日が楽しすぎて疲れている訳でもない。





顔を上げると、

うざいくらいに真っ青な空が広がっている。




俺の心もこんなに広くて透き通っていれば、


ため息しか出ないこのカラダも、



全身を使って一生懸命笑うことが



できるのかもしれない・・・
< 1 / 37 >

この作品をシェア

pagetop