Real [短編]
「帰るか」

「あ、うん」



俺たちは肩を並べて校舎を後にした。




「高木ってさ、友達とか居るか?」

「友達ねぇ・・・居ないよ」



コイツ、やっぱりあの高木だ。


いつも悲しい瞳をしている、あの・・・



「追いかけるのはもう、疲れちゃったからさ・・・」


何だコイツ



「つまんねーの」


「え?」



「・・何でもねぇよ」



しばらくして、高木と別れた。
< 15 / 37 >

この作品をシェア

pagetop