十字架に愛を



「ただいまー。」



「あー、珠妃。お帰り。お隣の一之瀬様のとこ行っといで。」


玄関を潜るなり聞こえたお母さんの声。


「言われなくても、わかってますよ。」


私の家は、代々一之瀬家の吸血鬼に仕えてる家で、家が隣同士。


だから、琉と私は幼馴染みでもある。



「いらっしゃい。待ってたよ。」


琉の家に向かうと玄関の所に琉が立っていた。


「琉っ、わざわざいいのに。」



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