十字架に愛を



「しゅーき。ここで、吸っちゃ駄目?」


後ろから琉に抱きしめられて囁かれる。



「…いいよ。」


「ありがとう。」


言い終わらないうちに、琉の牙が首筋に刺さる。


不思議な感覚に頭が真っ白になりかけたとき、琉が離れた。


「大丈夫?」



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