私のSuperstar! 〜Secret Love〜

事件


私は忘れていた。

瑠花のことを…


昨日は遅かったから、また学校を遅刻した。

「もう、いいや…」

でも、この学校
年に12回以上遅刻をすると、
遅刻指導!?とかいう刑を受けなければならないの。

遅刻指導…
学校の開門と同時に来て、
出された課題をやるというのを一週間続けるという、よく分からないシステム。

もう、カウントダウンが始まっている。

「花恋、また遅刻?」

聞き飽きた瑠花の言葉。

「またそれ…」

「またって、あんたが言わせてるんでしょ?」

はい、はい…

「ねぇ」

瑠花はニヤリと笑っている。

正直、気持ち悪い。

「これは、なぁに?」

不気味な笑みとともに、わたしの首筋を指差した。

「あ…」

忘れてたッ!!

せっかく、健人くんに教えてもらったのに…

遅刻しそうだったから…

「誤解だよ!これは…」

「ふぅーん。誤解ねぇ…?」



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