私のSuperstar! 〜Secret Love〜

距離


突然、社長の口からは「花恋ちゃん…ごめん」の一言。

私には、全く意味が理解できない。

「何の…ことですか?」

そこに、母が入ってきて、今まで一番恐れていた言葉を発した。

「優星くんとは、別れなさい」

え?

優星も驚いていた。

「ちょっと待ってください。理由は何ですか?」

優星の必死な気持ちは、私と変わらないはず。

「理由?そんなの決まってるでしょ!!あなたがアイドルだからよ!!」

ヒドい…
優星はアイドルである前に、1人の人間。

「お母さん!アイドルが、恋愛しちゃいけないっていうの?」

「えぇ、そうよ」

とにかく、自分の気持ちを理解してもらおうと必死だった。

「私の恋愛は私が決めるから…何を言われても好きな気持ちは変わらないの」

この気持ちだけは、誰にも譲れない。



.
< 197 / 239 >

この作品をシェア

pagetop