朝が待てなくて

朝目が覚めたとき

昨日いっぱい見た樹の笑顔が浮かんできて


何だか涙が出た。




大嫌い、なんて言われて

せっかく電話してんのに無視されて



もう無効になっちゃったかも知れないね


わたし達がつきあうって話。




やっと叶いかかった大いなる野望


わたしはどうしたかったんだろう……?





そのとき後ろから背中をトンと叩かれた。


「お前、当たってんぞ」


「へっ?」


顔を上げると、古典のメガネ女史がにっこりと笑みを浮かべてこっちを見ていた。




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